研究課題
基盤研究(A)
高分子材料は金属材料、セラミック材料とならび3大材料の一つであり、我々の身の回りにはなくてはならない材料である。高分子は大きく結晶性高分子と非晶性高分子に分類でき、ともに材料としての特性があり重要である。特に、結晶性高分子の場合はそのナノメートルからマイクロメートルスケールの高次構造が物性に大きく影響を及ぼすことが知られており、その制御は該当分野の大きな課題である。我々は結晶性高分子のみならず非晶性高分子の構造形成について、非常に広い空間スケールでその構造形成について調べ、高分子結晶化過程において、結晶化誘導期におけるスピノーダル分解型構造形成に代表される「非平衡中間相」を経由する新たな結晶化機構が存在することを見いだした。本申請では、種々の非平衡中間相を経由する結晶化機構を系統的に明らかにし、高分子結晶化における新たなパラダイムを示す。同時にこのような結晶化ルートを用いて、結晶化以前の非晶構造を「非平衡中間相」により制御し、新たな高分子結晶高次構造制御方法を開拓することを目的とする。
すべて 2011 2010 2009 2008
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (5件) 図書 (2件)
PHYSICAL REVIEW E83
ページ: 21801-1-21801-7
Journal of Physics : Conf. Ser. 272
ページ: 012024-1-012024-4
Macromolecules 42
ページ: 4739-4745
Polymer 50
ページ: 2095-2103
Macromolecules 41
ページ: 3157-3161