研究課題
基盤研究(A)
(1) 神経細胞や脳の数理モデリングは、歴史的にもたいへん重要な工学基礎理論、特に数理工学の研究テーマであり続けている。数理モデル研究が脳科学、神経科学の進歩に大きく貢献するとともに、その成果が新しい工学的情報処理への多様な示唆を与えてきた。その一方で脳科学は現在急速に進歩を続けており、それに伴なって新しい実験的発見が続出している。本研究においては、最近発見された「シナプス前制御」に着目し、その生理学的・解剖学的知見を基に数理モデル化を行ない、シナプス前制御に基づく神経情報処理機構を解明するとともに、その工学応用を広く展望することを目的とする。(2) より具体的には、申請者らのこれまでの研究成果を踏まえ、大脳皮質のシナプス前興奮性抑制シナプスやマイネルト核からの皮質求心性アセチルコリンによるシナプス前修飾といった最新の知見を考慮したシナプス前制御に基づく理論研究を世界に先駆けて行い、その脳機能における意義・役割を明らかにすることを目指すものである。
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