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2008 年度 実績報告書

バイオCMOSテクノロジーの創成

研究課題

研究課題/領域番号 20246061
研究機関名古屋大学

研究代表者

中里 和郎  名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90377804)

研究分担者 宇野 重康  名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助教 (40420369)
小澤 寛晃  名古屋大学, 大学院・工学研究科, 研究員 (50464152)
キーワードバイオ・センサ集積回路 / スマートuTAS / バイオCMOS / 拡張ゲート型ISFET
研究概要

遺伝子情報解析をベースとした小型・可搬型診断・検査装置への応用に向けて、ラベルフリーで電気的にDNA配列を検出するバイオCMOS集積回路の方式を検討した。集積化に適した構造として拡張ゲート型MOSFET(金属-酸化膜-半導体・電界効果型トランジスタ)、集積化に適した回路として新しいソース・ドレイン・フォロワ回路を提案した。回路を設計し、1.2um標準CMOSプロセスを用いて試作を行い、溶液中での検出実験を行った。チップは32x32個のセンサからなるバイオ・センサ・アレイ・チップで、1,024のDNAのハイブリダイゼーション信号を1秒間隔で読むことができる。チップにはXYデコーダ、マルチプレクサの周辺回路を内蔵し、入出力信号線は10本(電源2本、アドレス線5本、行アクセス・ストローブ、列・アクセス・ストローブ、検出信号出力線)の最小数となるように構成した。試作チップを測定したところ、10nW/センサの超低消費電力、80umx100um/センサの高密度、2mV,10^<-5>V/℃の高精度を実証した。同チップ表面に溶液を供給する電気化学セルを設け、リン酸バッファ液中でDNAの吸着とハイブリダイゼーションの空間分布を時間発展過程として検出することに成功し、これによりバイオアッセイへの応用展開の可能性を示した。一方、バイオ反応の一様性の確保、信号の長時間ドリフト等の課題が明らかになり、その解決に向けた研究にとりかかった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] CMOS cascode source-drain follower for monolithically integrated biosensor array2008

    • 著者名/発表者名
      K. Nakazato, M. Ohura, S. Uno
    • 雑誌名

      IEICE Trans. E91-C(9月号掲載決定)

    • 査読あり
  • [学会発表] A BioCMOS LSI circuit with extended-gate FET sensor array2008

    • 著者名/発表者名
      K. Nakazato, M. Ohura, H. Ozawa, S. Uno
    • 学会等名
      2008 ISSDM
    • 発表場所
      Tsukuba, Japan
    • 年月日
      2008-09-25
  • [備考]

    • URL

      http://biocmos.com

  • [備考]

    • URL

      http://www.nuee.nagoya-u.ac.jp/labs/nakazatolab/

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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