研究概要 |
従来の需要予測は個々人の意思決定が独立に行われるという前提で,モデル化等の手法が確立されてきた.その中でも近年マイクロシミュレーションアプローチが注目されているが,本申請課題ではこのシミュレーションアプローチを (1)従来考慮されてこなかった個々人間の意思決定における相互作用を考慮した,マルチエージェント型の交通行動シミュレータへと拡張し (2)このシミュレータに被験者が参加する実験環境すなわち参加型シミュレーションを提案し (3)局所的な交通施策(流入制御,交通情報提供等)が都市交通システム全体に与える影響を分析する 研究の目的は統合型需要予測システムを拡張・改良し,他者との相互作用を考慮した,より完成度の高い交通計画ツールを開発することにある 特に研究開発の対象とするのは以下の諸点である (1)他者の行動との相互作用を記述するモデルの導入 (2)個々人の異質性の再現 (3)参加型交通行動シミュレーション
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