研究課題/領域番号 |
20246093
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤井 恵介 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (50156816)
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研究分担者 |
川本 重雄 京都女子大学, 家政学部, 学長 (40175295)
平山 育男 長岡造形大学, 造形学部, 教授 (50208857)
溝口 正人 名古屋市立大学, 芸術工学研究科, 准教授 (20262876)
後藤 治 工学院大学, 工学部, 教授 (50317343)
上野 勝久 東京芸術大学, 大学院・美術研究科, 教授 (20176613)
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キーワード | 建築様式 / 東アジア / 銀閣寺 / 住宅建築 / 寺院建築 / 養蚕農家 / 庫裏 / 粉河寺 |
研究概要 |
(1)建築様式に関する検討藤井は、中国・韓国・日本における建築様式の比較検討を試みた。川本は、福島県喜多方市の長床の調査、奈良県十津川村の民家調査を行った。平山は、民家の建築様式の近代化について検討した。溝口は住宅建築と仏堂建築、特に平安時代から盛行をみる阿弥陀堂建築との形態的・構造的な比較検討を行った。上野は東寺の西院にある大師堂を対象に、寺院と住宅の様式的な折衷を検討した。大野は神奈川県相模原市および群馬県伊勢崎市で近世~明治期の養蚕農家の実測調査を実施した。藤川は日本の町並み研究の国際的な位置を把握した。光井は和歌山県北部地方の寺社建築(粉河寺・高野山・根来寺等)調査で、様々な様式の混在状況を、主に空間形式の観点から検討した。チームとして、銀閣寺修理現場の視察調査を実施し、室町時代の特異な建築の様式について検討した。 (2)シンポジウムの開催「日本住宅史と民家史を結ぶ」(12月13日・於東京大学)を企画実施した。パネラーは、川本重雄・大野敏・後藤治・光井渉及び大場修(京都府立大学教授)。現在異なる学問領域となっている住宅(貴族・武家など)と民家(町家・農家・庫裏など)を、共通の視座から検討し直すことを目的とした。このシンポジウムでは、住宅と民家を併せて論じるための可能性の所在が指摘されると同時に、問題点も改めて明確化し、今後の研究を進展させる上で重要な試みとなった。なお、このシンポジウムに関しては、参加者の発表内容記録を中心とする報告書を作成し、広く配布した(光井渉担当)。
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