研究課題/領域番号 |
20246097
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
香川 豊 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (50152591)
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研究分担者 |
松村 功徳 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教 (20447329)
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キーワード | セラミックス / コーティング / 積層材料 / 熱反射 / 熱エネルギー / 熱制御 / エネルギー / 高温 |
研究概要 |
積層構造としたコーティングを構成する材料特性、積層コーティング層の最適構造、コーティング界面の接合性・界面力学特性評価など、コーティングとしての総合的パフォーマンスを検討した。また、コーティング層と輻射熱(光)との相互作用を理論的に考察した。 (1)コーティング層用素材の特性測定 コーティング層の構造を最適化するために必要となる、コーティング用素材自体の力学特性を測定した。また、蛍光分光法を用いたコーティング中の残留応力の測定法も開発した。 (2)コーティング材料の力学特性 酸化物系セラミックス材料をセラミックス及び金属基板上にコーティングした材料を作製した。作製したコーティングの力学特性及び耐剥離性の検討を行った。また、コーティング層と界面の力学特性を決定するための手法の検討も行った。 (3)積層コーティング材料の光特性 熱ふく射を電磁波と考えた時に重要であるコーティング層の光反射特性の測定を行った。実用的な観点を考え、積層コーティングの特徴を活かしつつ簡易構造とした積層材料の作製方法の検討と、作製した積層材料の特性測定を行った。 (4)多層コーティング材料と光の相互作用 マルチスケール積層材料の構造と光の反射率の関連性を検討した。光の干渉理論を利用した設計手法を用いて、工学的に最適な積層構造を得るための計算による設計手法の検討を行った。また、この設計手法を用いて、最も効率の良い積層構造の設計手法を開発した。
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