低熱伝導と高熱エネルギー反射を両立でき、かつ、大きな損傷許容性を持ち、高温まで用いることのできる新コンセプトのコーティング材料の開発を行う。このために、熱伝導制御はナノ積層構造、損傷許容性はナノ~サブミクロン積層構造、熱反射は光学的設計をもとにしたマルチスケール積層組織を作製する手法を確立する。原子~ナノ~ミクロンのマルチスケール積層組織を制御できるプロセス技術、積層材料の熱的・力学特性の測定、耐熱表面と光の相互作用の最適化、これらを総合的に考慮した新たな機能を持つコーティング材料を完成させる。 開発するコーティングとセラミックスあるいは耐熱金属基材とが-体となったシステム全体の使用環境を模擬した条件下での性能評価により、異なる熱機構が有効に働くことを証明する。さらに、この結果を整理し、工業技術として利用し易い形で世の中に提案する。
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