研究課題/領域番号 |
20246099
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研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
斉藤 秀俊 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (80250984)
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研究分担者 |
伊藤 治彦 長岡技術科学大学, 工学部, 准教授 (70201928)
鈴木 常生 長岡技術科学大学, 工学部, 助教 (00313560)
大塩 茂夫 長岡技術科学大学, 工学部, 技術職員 (90160473)
赤坂 大樹 長岡技術科学大学, 工学部, 助教 (80500983)
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キーワード | X線 / 冷陰極 / イメージング / 分解能 / 軟X線 / 生体 |
研究概要 |
昨年度に引き続き、F-Nトンネル型電子源を金属ロッド上に組み、それを1-3本組み合わせることにより、50mmx30mmの平面型電子源を作製した。これに対して対向する陽極に加速電圧を印加し、電界放射を得た。ターゲットに銅電極を選択して、そこに対してF-Nトンネル型電子源から得た電子を衝撃し、X線を得た。X線源を真空チャンバー内に設置し、そこから100mm程度離れた位置にBe窓を設置し真空と大気を遮断し、さらに50mmの位置にX線イメージングカメラを置いた。10kV以上の加速電圧を印加することで銅ターゲットから特性X線と連続X線を得た。X線イメージングカメラにて面内のX線強度分布を測定した。その結果、直径60mmの面内において、中心部におけるX線強度を最大としたときに、60mmの辺縁部において15-20%の強度低下が見られた。これは、平面型電子源の大きさに比較してBe窓の大きさが大きくなっているためである。次に平面回路基板にて画像の質の評価を行った。X線源から直進してくるX線による透過像は鮮明で、イメージングカメラ上での分解能は0.3mm程度であった。しかしながら、画像中心から30mm程度はなれると画像がぼけ始め、辺縁部である60mm付近では分解能は1mm程度まで落ち、画像はぼけた。生体イメージングでは、X線エネルギーが軟X線領域にあるため十分な透過像が得られなかった。そこで20kV程度までの加速を試みできるだけ硬X線領域まで近づけたが、X線強度も同様に強くなり、イメージがホワイトアウトしてよい画像が得られなかった。
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