研究課題/領域番号 |
20247011
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
堅田 利明 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (10088859)
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研究分担者 |
紺谷 圏二 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 准教授 (30302615)
福山 征光 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (20422389)
梶保 博昭 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (70401221)
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キーワード | シグナル伝達 / G蛋白質 / Gサイクル / ゲノムプロジェクト / 小胞輸送 / リソソーム / Processing body |
研究概要 |
本基盤研究(A)では、主に低分子量G蛋白質が重要な役割を果たす細胞内小胞の選別輸送(エンドサイトーシスやエキソサイトーシス)系について、Gサイクルの時空的起動制御と作動様式から検討を加え、以下の知見を得た。1.RhoファミリーのRhoA活性化は、細胞質中の凝集体Processing bodyへのAU-rich element mRNAの局在化を抑制し、その速やかな分解を抑制するという興味深い新規シグナル伝達経路を見出した。2.Arf/Arlファミリーに分類されるAr18は、線虫Ar18欠失変異体を用いた解析から、後期エンドソームに加えて、ファゴソームとリソソームの融合に必須の役割を果たすこと、さらにAr18b欠損マウスの解析から、Ar18bを欠くマウスは脳の形態形成や膵外分泌細胞の分泌小胞の局在が異常となる表現型を見出した。3.Rasファミリーに分類されるDi-Rasは、細胞内でGTP結合型として存在し、出生後の神経組織に特異的に発現する。GTP結合型において、Di-RasはRapのGEFとして先に同定されたマルチドメイン蛋白質Epac2aのRAドメインに結合し、細胞膜にEpac2aを局在化させることを、さらにDi-Rasはsmg-GDSとヘテロ二量体を形成して細胞質画分にも存在見出した。4.N末端側のArfドメインに加えてC末端側にPro-rich配列を有するユニークなG蛋白質Ar113は、繊毛に限局して繊毛内物質輸送系に介在する。このAr113繊毛局在性は、C末端側に存在するRVEP配列に担われていることを見出した。
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