• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

鞭毛ダイニン協調運動の構造遺伝学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 20247017
研究機関東京大学

研究代表者

吉川 雅英  東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80272425)

キーワード運動・輸送 / 高分解能電子顕微鏡 / 構造生物学 / 細胞骨格・運動 / バイオイメージング / 細胞微細形態学
研究概要

本研究の最終的な目的は、遺伝学的手法と構造生物学を組み合わせて(=構造遺伝学)、真核生物の繊毛・鞭毛の中で多数のダイニンが協調して運動をする仕組みを理解することである。平成21年度は9月に京都大学から東京大学への移転をし、新しい研究室の整備をしながら、上記の目的の為の基礎技術を幾つか確立し、結果が得られつつある。
昨年から行っているダイニン分子の構造的な標識はATPにビオチン標識を入れることで、頭部の回転が少ないことが観察されつつある。また、ダイニンの微小管結合部位であるストークと微小管の複合体のクライオ電子顕微鏡による高解像度解析が進みつつあり、現在10オングストロームを超える構造が得られつつある。これによって、ダイニンが微小管に結合したり離れたりするスイッチングの仕組みが解明されることが期待される。
また、鞭毛の動きを評価するために、三次元トラッキング顕微鏡の開発を始めており、現在最大2分程度の間、一つのクラミドモナス細胞を追いかけながら鞭毛の動きを観察することに成功している。これによって、この場合にはクラミドモナスの2本の鞭毛が同調したり非同調したりする仕組みを解析する事が可能になるだろう。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 学会発表 (5件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 繊毛・鞭毛モーター分子の構造と機能2010

    • 著者名/発表者名
      吉川雅英
    • 学会等名
      第115回解剖学会総会・全国学術総会
    • 発表場所
      岩手県民会館(岩手県)
    • 年月日
      2010-03-29
  • [学会発表] 微小管モーター分子の形と仕組み2009

    • 著者名/発表者名
      吉川雅英
    • 学会等名
      第5回骨免疫ワークショップ
    • 発表場所
      パークハイアット東京(東京都)
    • 年月日
      2009-11-27
  • [学会発表] Cryo-EM studies of head and stalk of dyneins2009

    • 著者名/発表者名
      吉川雅英
    • 学会等名
      Dynein 2009
    • 発表場所
      神戸ファッション美術館(兵庫県)
    • 年月日
      2009-11-02
  • [学会発表] Structural basis for the coordinated processive movement of kinesin : integrating structural, functional and theoretical studies2009

    • 著者名/発表者名
      吉川雅英
    • 学会等名
      HFSP Awardees Meeting
    • 発表場所
      国立情報学研究所(東京都)
    • 年月日
      2009-06-04
  • [学会発表] Structure and mechanism of macrotubule-based motors2009

    • 著者名/発表者名
      吉川雅英
    • 学会等名
      NIBB-EMBL Joint Symposium "Functional Imaging from Atoms to Organisms"
    • 発表場所
      岡崎コンファレンスセンター(愛知県)
    • 年月日
      2009-04-20
  • [備考]

    • URL

      http://structure.m.u-tokyo.ac.jp

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi