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2010 年度 実績報告書

鞭毛ダイニン協調運動の構造遺伝学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 20247017
研究機関東京大学

研究代表者

吉川 雅英  東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80272425)

キーワード運動・輸送 / 高分解能電子顕微鏡 / 構造生物学 / 細胞骨格・運動 / バイオイメージング / 細胞微細形態学
研究概要

本研究の最終的な目的は、遺伝学的手法と構造生物学を組み合わせて(=構造遺伝学)、真核生物の繊毛・鞭毛の中で多数のダイニンが協調して運動をする仕組みを理解することである。
ダイニン分子の構造的な標識はATPにビオチン標識を入れることで、頭部の回転が少ないことが観察されつつある。またダイニンの微小管結合部位であるストークと微小管の複合体のクライオ電子顕微鏡による高解像度解析が進み10オングストロームを超える構造が得られた。さらに、鞭毛の中心微小管についても三次元再構成の方法が確立しつつある。
また、鞭毛による細胞駆動を評価するための三次元トラッキング顕微鏡の技術を確立した。現在最大2分間、一つのクラミドモナス細胞を追いかけながら鞭毛の動きを観察できる。その動きについてコンピュータによる速度、周期、鞭毛の長さ、細胞の大きさなどの多変量解析が進行中で、論文を執筆中である。これによって、クラミドモナスの2本の鞭毛が同調したり非同調したりする仕組みを解明する事が可能になるだろう。
最後に、本研究によって得られた成果を元に、研究代表者・吉川は最先端・次世代研究開発支援プログラム「新しいイメージング手法による鞭毛の分子機構」の受給を受ける事になった。従って、この基盤研究は、H23年度よりその内容を発展させて最先端・次世代研究開発支援プログラムに引き継がれることとなった。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 学会発表 (7件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 鞭毛運動の分子メカニズム2011

    • 著者名/発表者名
      吉川雅英
    • 学会等名
      第116回解剖学会総会・全国学術総会
    • 発表場所
      (震災のため誌上開催)
    • 年月日
      2011-03-28
  • [学会発表] モリアオガエル精子において格子状の微小管束を形成する因子2011

    • 著者名/発表者名
      八木俊樹
    • 学会等名
      2011年生体運動研究合同班会議
    • 発表場所
      大阪市立大学(大阪府)
    • 年月日
      2011-01-07
  • [学会発表] 三次元トラッキング顕微鏡を用いた鞭毛運動の定量解析2011

    • 著者名/発表者名
      山野隆志
    • 学会等名
      2011年生体運動研究合同班会議
    • 発表場所
      大阪市立大学(大阪府)
    • 年月日
      2011-01-07
  • [学会発表] 三次元トラッキング顕微鏡を用いた鞭毛運動の定量解析2010

    • 著者名/発表者名
      山野隆志
    • 学会等名
      第8回クラミドモナス・ワークショップ
    • 発表場所
      東京大学理学部(東京都)
    • 年月日
      2010-12-12
  • [学会発表] 鞭毛の構造と機能2010

    • 著者名/発表者名
      吉川雅英
    • 学会等名
      定量生物学の会第三回年会
    • 発表場所
      東京大学生産技術研究所(東京都)
    • 年月日
      2010-11-27
  • [学会発表] 三次元トラッキング顕微鏡を用いた鞭毛運動の定量解析2010

    • 著者名/発表者名
      山野隆志
    • 学会等名
      定量生物の会第三回年会
    • 発表場所
      東京大学生産技術研究所(東京都)
    • 年月日
      2010-11-27
  • [学会発表] 鞭毛運動の定量的解析と構造2010

    • 著者名/発表者名
      吉川雅英
    • 学会等名
      鞭毛懇話会「鞭毛の構造と機能のインターフェイス」
    • 発表場所
      基礎生物学研究所(愛知県)
    • 年月日
      2010-11-13
  • [備考]

    • URL

      http://structure.m.u-tokyo.ac.jp

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公開日: 2012-07-19  

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