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2008 年度 実績報告書

ホヤ胚中枢神経系形成の全遺伝子ネットワーク

研究課題

研究課題/領域番号 20247031
研究機関京都大学

研究代表者

佐藤 矩行  京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30025481)

研究分担者 高村 克美  福山大学, 生命工学部, 准教授 (30206883)
キーワード脊索動物 / 中枢神経系 / 遺伝子ネットワーク / トランスジェニック系統 / 細胞分化 / マイクロアレイ / 特異的遺伝子 / GFP
研究概要

本研究の目的はホヤ胚中枢神経系の発生に関わる全遺伝子ネットワークを解明することである。ホヤの発生にともなって約2600個の細胞からなるオタマジャクシ幼生が形成されるが、この幼生は脊索や背側中枢神経系をもち、脊椎動物を含む脊索動物の基本的体制を表している。その中で中枢神経系を構成する細胞数は全体で350程度で、感覚胞は約285、尾部神経索は約65(これはすべていわゆる上衣細胞である)の細胞から成る。またいわゆるニューロンの数は約100個とされ、感覚胞に約60個、運動神経節に5対10個の運動ニューロンを含む約20個、それ以外の領域に約20個存在するとされている。このわずか約350個の細胞からなる中枢神経系は光・重力・水圧などの変化に対応する幼生の充分複雑な行動を支配している。本研究においては、ホヤ胚中枢神経系の細胞系譜の完全記載と中枢神経系形成時に発現する遺伝子の網羅的記載をもとにホヤ中枢神経系の遺伝子発現アトラスを構築することである。本年度はCi-Nut:GFPをMinosに組み込んだトランスジェニック系統(神経胚期から中枢神経系の細胞のみがGFPを発現する)を利用して幼生から細胞を解離し、GFPポジティブな細胞のみを集めた。そして集めた神経系細胞からRNAを抽出し、マイクロアレイ解析を行った。2002年にドラフトゲノムが解読されたカタユウレイボヤでは遺伝子のゲノムワイドな転写産物情報をもとに44Kのオリゴヌクレオチドベースのマイクロアレイを作製されている。このアレイを駆使した解析の結果、約500近い中枢神経系遺伝子の候補を得た。現在、whole-mount in situ hybridization法によって、その特異性を確認している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考]

    • URL

      http://ghost.zool.kyoto-u.ac.jp

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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