研究課題
北ケニア、ナチョラのBG-K化石サイトから発掘した中期中新世の大型類人猿、ナチョラピテクの膨大な数にのぼる化石標本(2体の全身骨格と2個の頭骨を含む)を整理、分析、記載等を行い、この化石類人猿の性差、成長、移動運動、食性、操作能、脳容量、社会構造、生息環境、系統、進化などを明らかにし、現生類人猿とヒトの共通祖先モデルを構築するのが本研究の目的である。20年度は以下の項目についての研究を開始した。(1)ナチョラピテクス化石の観察、計測、分析化石大量であるため頭骨、歯、上肢・脊椎、下肢の4部分に分け、分担者ごとにナイロビのケニア国立博物館を中心に作業を始めた。(2)哺乳類化石の記載と環境分析:哺乳類化石の同定と分析を開始し、記載を進める中で、生息環境を推定するためのデータも開始した。(3)堆積環境の分析とタホノミー研究:BG-K化石サイトの化石群のタホノミー分析と生息環境の分析を開始した。(4)精密模型の作成:化石のクリーニングに加え、各研究分担者用。および総括用のプラスティック精密模型の作製をケニア国立博物館の技官の協力を得て開始した。(5)化石の外部形態と内部構造の骨学的3次元分析:小型CTスキャナ、および3次元カメラをナイロビに移送し、全てのオリジナル化石標本と関連標本について3次元撮影、およびCTスキャンを開始した。さらにそれらのデータの一部を用いて、計算機ソフトによる3次元構築も開始した。
すべて 2009 2008
すべて 雑誌論文 (18件) (うち査読あり 15件) 学会発表 (35件)
American Journal of Physical Anthropology, (in press)
Cainozoic Research 6
ページ: 53-60
ANTHROPOLOGICAL SCIENCE 117(1)
ページ: 9-17
西郷地域の地質 (印刷中)
Primates 49(1)
ページ: 16-25
Anthropological Science (Japanese Series) Vol. 116(2)
ページ: 99-113
Anthropological Science (Japanese Series) 116(1)
ページ: 67-70
Report on Paleoanthropological Research in Nakali and Loita Hills (Nakatsukasa M. )
ページ: 73-82
Am. J. Phys. Anthropol. 137(2)
ページ: 164-174
Journal of Vertebrate Paleontology vol. 28(4)
ページ: 1182-1188
化石でたどる生命の歴史島根県立三瓶自然館企画展解説書
ページ: 45-52
Asian Earth Sci. 33
ページ: 91-105
Asian Earth Sci. 32
ページ: 66-75
J. Hum. Evol. 55(4)
ページ: 581-588
霊長類研究 24(印刷中)
ページ: 318-328
Journal of Vertebrate Paleontology 28(3)Suppl September
ページ: 120A
ページ: 155A
ページ: 74A
