研究課題
基盤研究(A)
イネ科栽培植物いもち病菌Magnaporthe oryzae(不完全世代Pyricularia oryzae)は、イネに寄生するイネ菌のほか、アワに寄生するアワ菌、コムギに寄生するコムギ菌等、植物属に対する寄生性を異にするいくつかの菌群に分化している。さらに、イネ菌には、イネ品種に対する病原性を異にする多数のレースが存在する。すなわち、M. oryzaeとイネ科植物の間には、菌群-属間特異性と、レース-品種間特異性の2つの特異性が認められる。このうち、レース-品種間特異性は非常に不安定であることがよく知られている。一方、菌群-植物属間特異性はきわめて安定で、たとえばキビ菌がイネを侵す様に変異を起こすことはない。本研究では、両特異性に関与する非病原力遺伝子を網羅的にクローニングし、これらを比較することにより、両特異性の安定性の相違が何によるのかを明らかにする。
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Phytopathology lOO
ページ: 436-443
Plant Cell 21
ページ: 1573-1591