研究課題
基盤研究(A)
植物二次代謝産物の分類の一つであるノルリグナンに関して、その生合成はほとんど知られていない。ノルリグナンは樹木の材部に存在することが多く、強固な細胞壁に囲まれまた死滅した細胞からなる樹木・木材を生化学・分子生物学実験の材料とすることは極めて不利であり、このことがノルリグナン生合成の研究を停滞させている最大の理由であろう。本研究では、ノルリグナンを主要な二次代謝物として生産する樹木(主にスギ)材部を実験試料とし、ノルリグナン生合成に関わる酵素活性の検出、酵素の精製・特徴付けなどの生化学実験とともに、分子生物学的アプローチによりノルリグナン生合成関連遺伝子の特定などにも取り組む。また、スギ材色は材中のノルリグナンに左右されるとされるため、ノルリグナン生合成の基礎的知見に基づいた、材色優良スギ生産に向けた分子育種の道筋の提案を目指す。
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日本木材学会組織と材質研究会秋のシンポジウム-心材の形成-要旨集
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