(1)新たな農村サービスとして環境・文化体験サービス財の供給サイドとその社会的効果や効用など需要サイドの相互の要因を明らかにするとともに、地域レベルでのコミュニティビジネス形成への発展プロセスや、内発的農村資源利用のイノベーションの発生メカニズムを解明する。 (2)上記の成果を踏まえて、市場形成のプロセスやその条件を明らかにして、環境・文化体験サービスを新たな農村ビジネスとして育成するために必要な支援策の方向性を明らかにする。 (3)環境・文化体験サービス財の位置づけを明確にして、農村資源利用と保全を図る農村経済多角化の政策的方向性が明確に位置づける。 (4)農業政策と農村政策の整合的役割が明確にされるとともに、両政策の統合的展開に関する制度設計について理論的フレームワークを提示する。 (5)農村資源利用と管理の経済学(農村経済学)の基本的骨格を構築し、今後の農村経済学の発展の基盤を確立する。
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