研究課題
基盤研究(A)
マラリア原虫オオキネートはマラリア原虫がベクターであるハマダラ蚊の中腸に侵入するステージである。本研究はオオキネートの転写因子AP2-Oが制御する遺伝子を同定し、その機能を解明することを目的として行われた。ChIP-seq法による「ゲノムワイド」な探索によりAP2-Oの結合領域はゲノム上に2000以上存在することが判明した。さらにこれらの結合領域から約400の遺伝子が標的遺伝子として同定された。この結果はAP2-Oが全遺伝子の10%近くを直接誘導していることを意味した。またこれらの遺伝子はオオキネート期に特異的に発現していることが知られている全ての遺伝子を含んでいた。さらに個々の標的遺伝子の機能を遺伝子ターゲティング法で解析したところ、標的遺伝子は中腸侵入に関与する遺伝子ばかりでなく、形態形成に関わる遺伝子、中腸侵入後に機能する遺伝子を含んでいることが分った。以上の結果は、AP2-Oがオオキネートのマスター転写因子として機能していることを示唆した。
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