研究課題
昨年度までにDNAマイクロアレイ法を用いた網羅的な遺伝子解析によって、小腸組織においてM細胞特異的と同定された細胞内タンパク質のノックアウトマウスの作製を開始した。この分子の完全ノックアウトマウスはすでに作製されており、胎生致死であることが報告されていたため、コンディショナルノックアウトマウスの作製を行った。定法に従い変異アレルを有するES細胞クローンを樹立した。このクローンを胚盤胞ヘマイクロインジェクションで移入し、キメラマウスを得、これと野生型マウスとの掛け合わせによりヘテロマウスを得た。現在、腸管上皮細胞特異的にCreタンパク質を発現するVillin1-Creマウスと交配を開始しており、M細胞特異的にこの遺伝子を欠損するホモマウスの誕生を待って、その表現型の解析に着手する予定である。加えて今年度は、前述の網羅的遺伝子解析結果をリアルタイムPCR法を用いて精査を行い、新たに5つのM細胞特異的遺伝子を同定した。このうちの一遺伝子に関してはin situハイブリダイゼーション法により、小腸上皮細胞においてM細胞特異的であることを確認している。この遺伝子に関してはコンディショナルノックアウトマウスの作製を開始し、M細胞における機能解析を行う予定である。また、他の4遺伝子に関しても組織学的にM細胞特異的に発現していることを継続して確認中であり、順次それらの遺伝子産物のM細胞における機能解析を開始する予定である。
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