研究課題
本研究では、腫瘍などの病変に対する理想的な診断・治療法を確立し、発光・蛍光プローブによる新たなバイオイメージング法の開発を行なっている。H21年度、新たに理論に基づく光プローブの開発の開発に成功した。このプローブは、基質投与により長波長のシグナルを発することにより、生体内のより深部病変まで観察できる可能性を秘めている。これは従来の光プローブの機能を飛躍的に拡大させ、70Onm前後の長波長のシグナルを発するもので、今後の生体イメージング法を飛躍的に発展させると期待された。このプローブに、ストレプトアビジン・ビオチン反応を用いて抗体を結合させ、これにより様々な抗体と自由に組み合わせることが可能となった。また、それに引き続いて、生体内分子の機能解析を行う目的でストレスにより活性化するカスパーゼ活性化プローブを作製し、アデノウィルスベクターに組み込んだ。これにより、マウス疾患モデルによるストレスのイメージングの実験を行ない、その有効性を検証するとともに、慢性ストレス実験のためにトランスジェニックマウスの作製を試みた。1)生体イメージングのためにデザインしたカスパーゼ活性化検出プローブのデザインおよび作製2)アデノウィルスベクターへの組み込み、増幅、精製および力価の測定3)疾患モデルによる検証a)肝傷害モデル(肝虚血・再灌流モデルによるストレス測定)b)肝再生モデル(加齢マウスモデル、脂肪肝マウスモデルによるストレス測定)4)さらに、トランスジェニックマウスの作成および慢性ストレスモデルによるストレスの検証
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