研究課題
1、肉腫幹細胞の樹立と性状解析研究分担者戸口田の京都大学グループは、既にNOD/SCIDマウス移植モデルを用いた新規の方法で骨肉腫や滑膜肉腫細胞株について肉腫起源細胞(SICs)のさらなる分離を試みた。サブラインを分離し、造腫瘍性を親株と比較検証した。研究代表者と研究分担者山村らの大阪府立成人病センターのグループは、肉腫の仲間である消化管間質腫瘍と平滑筋肉腫培養細胞について、フローサイトメトリーによりCD133、CD44等のがん幹細胞マーカーに陽性でSP分画に濃縮される細胞をソーティングし、マトリゲルとNOD/SCIDマウス移植モデルを用いた方法で生着の条件を検討し、CD133低発現の細胞分画に腫瘍起源細胞が濃縮されることを明らかにした。2.肉腫幹細胞の遺伝子発現解析また、CD133低発現細胞は、腫瘍内低酸素環境に局在することを見出した、レーザーキャプチャーマイクロダイセクション顕微鏡(Leica : LMD6000)を用いて、低酸素領域と血管周囲の正常酸素領域を分別し、DNAマイクロアレーにより網羅的な遺伝子発現解析を行った。腫瘍内低酸素領域から分別した腫瘍細胞には、低酸素環境で高発現するGlut1, LDHなどが正常酸素領域より多く発現していることを確認した。
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Tissue Eng Part C Methods. 16
ページ: 81-91
クリニックマガジン 479
ページ: 24-25