研究概要 |
研究代表者らは,難治性根尖性歯周炎の主な原因の一つとして根尖孔外バイオフィルムの存在を発見し,そのバイオフィルムの形成機序に関わる仮説を提唱した。他方で,機械的除去が困難なバイオフィルムに対する化学的抑制法,すなわち抗バイオフィルム作用を有する薬物等に関する開発研究を行ってきた。本研究は,このような背景をもとに以下の2部のプロジェクトから構成されている。 (1)根管内と根尖孔外のバイオフィルム細菌の遺伝子をターゲットとして難治性根尖性歯周炎の科学的診断法の開発を目指す。 (2)バイオフィルムの形成阻害・抑制を目的として,遺伝子工学的手技あるいはクオラムセンシング関連物質の阻害剤を用いた化学的抑制法の開発を目的とする。 両プロジェクトは同時並行的に遂行している。
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