研究分担者 |
春日井 昇平 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70161049)
笛木 賢治 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (30334436)
佐々木 啓一 東北大学, 歯学研究科, 教授 (30178644)
馬場 一美 昭和大学, 歯学部, 教授 (80251536)
赤川 安正 広島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (00127599)
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研究概要 |
本研究の目的は,臼歯部遊離端欠損(短縮歯列)を有する患者への補綴治療(部分床義歯またはインプラント義歯)が,患者の口腔関連QOLおよび主観的または客観的咀嚼能力が向上するかどうかを明らかにすること,補綴装置の種類(部分床義歯またはインプラント義歯)により,口腔関連QOLと咀嚼能力の回復の程度が異なるのかを明らかにすることである.研究初年度は,主として患者データ採得のための諸準備を行った.最初に,各施設の分担研究者と協議を行った上で,申請した研究計画をベースとして,具体的な研究プロコトル,評価記入シート,アンケート用紙,データベースを作成した.次いで,研究プロトコルにもとづいて各施設の学内倫理審査委員会へ研究実施の申請を行い,承認を得た.本研究は,前向き介入デザインの臨床試験であるため,UMIN臨床試験登録システムへ登録し,本研究の概要と組織を一般に公開した.咀嚼能力試験については,UHA味覚糖社製の試験用グミゼリーを試験食品とした咬断能力試験を採用した.各施設で試験の実施と咀嚼後の試料の分析に必要な器材を購入し,分析装置の施設間のキャリブレーションを行った.次いで,全施設の評価者にグミゼリー法を習熟させることを目的として,健常有歯顎者を被験者としてトライアルを実施した.グミゼリー法の評価者間の信頼性を検討するために予備実験を行った.以上の進行状況を踏まえて,患者データ採得のトライアルを全施設で2ヶ月間実施し,本データ採得へ向けての体制の準備を整えた.
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