研究課題
今年度は、平成18年度に作成された高齢者訪問看護質指標を見直し、その後の訪問看護の実態に合わせて必要な箇所を修正したうえで、質指標による介入の効果を測定するための評価指標の作成に取り組んだ。今年度は特に、16領域ある質指標のうち特に「認知症ケア」「家族支援」「慢性疼痛」「摂食・嚥下障害」「終末期ケア」「睡眠のケア」「糖尿病ケア」の7領域に焦点をあてた。それぞれの領域について過去の内外の文献を検討し、訪問看護師、ステーション管理者、訪問看護利用者およびその家族を対象に、訪問看護ケアのプロセスとアウトカムに関して、介入の効果と考えられる効果指標を検討し作成した。訪問看護師とステーション管理者を対象としたプロセス指標としては、該当領域のケアに関する関心・自信などをVASで把握すること、訪問看護記録から訪問看護質指標に関連する記述があるかを検討するチャートレビューを実施することとした。訪問看護利用者及びその家族を対象としたプロセス指標およびアウトカム指標としては、訪問看護師から受けたケアの内容及びその結果として得られた利用者・家族の変化について、既存の尺度を活用および一部修正して活用することとし、必要な修正を検討して指標を作成した。「認知症ケア」「家族支援」のチャートレビュー指標は研究者間で評価者間信頼性を検討し、高い信頼性が得られなかったため内容を修正した。また、高齢者訪問看護質指標を用いた訪問看護師応援サイトの開発に着手し、試作物を研究者間で共有して内容について検討した。一部を公開した。
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