研究分担者 |
平川 一臣 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究院, 教授 (40126652)
岩田 修二 立教大学, 観光学部, 教授 (60117695)
水嶋 一雄 日本大学, 文理学部, 教授 (00096918)
落合 康浩 日本大学, 文理学部, 准教授 (40246799)
泉山 茂之 信州大学, 農学部, 准教授 (60432176)
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研究概要 |
タジキスタン・カラクル湖周辺およびキルギス・レーニン峰北面地域を中心にした, 文献調査, 室内調査, 野外調査をすすめた。具体的な調査内容は以下の通りである。 タジキスタン, カラクル湖周辺において, 購入したALOS・CORONA衛星画像の解析・DEM作成, ならびに地形学図の作成を行った。これらを現地調査(7月から9月に実施)によリグランドトゥルースして, 図の精度を高めた。現地では, カラクル湖の発達史と氷河の消長との関係を明らかにした!この成果についての投稿論文執筆作業に入った(近いうちに投稿予定)。また, この成果を使って, 氷河観光開発のためのマッピング作業に着手した。 キルギス共和国側では, 文献調査・統計資料調査を中心に自然保護制度についての整理を行った。8月および10月〜11月に, 統計資料の収集, ソ連邦崩壊後の産業構造変化の聞き取り調査(特に農業と牧畜業), 観光・野生動物・生活などに関するアンケート調査(550部配布, 351部回収)を行った。また, 観光に関しても聞き取り調査を行い, 観光ルート地図の作成を行った。牧畜に関しては, ソ連邦時代から現在に至るまでの土地利用変化を図化した(予察調査 : 来年度完成予定)。野生動物調査については, 10月〜11月の調査に加えて3月にも現地調査を行い, 来年度に実施予定の発信器を用いた動物行動調査の下調べを行った。 一方, 購入したPANDA2(簡易動的観入試験装置)を使っての土地荒廃調査については, 調査が実施できた10月時点で地表面凍結が始まっており, 良いデータがとれなかったため, 来年度の課題として残った。
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