研究分担者 |
平川 一臣 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究院, 教授 (40126652)
岩田 修二 立教大学, 観光学部, 教授 (60117695)
水嶋 一雄 日本大学, 文理学部, 教授 (00096918)
落合 康浩 日本大学, 文理学部, 准教授 (40246799)
泉山 茂之 信州大学, 農学部, 准教授 (60432176)
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研究概要 |
タジキスタン・カラクル湖周辺およびキルギス・レーニン峰北面地域(アライ谷)を中心に,室内調査と野外調査をすすめた。具体的な調査内容は以下の通りである。 タジキスタン,カラクル湖周辺において,前年度に作成した地形学図を現地調査によって改訂して完成させた。カラクル湖の湖面変動史と氷河の消長との関係についての結果を国際誌に投稿した。ムルガブにおいて,ツーリズムと野生動物保全についての聞き取り調査を行い,カラクル湖周辺でのエコツーリズム開発の可能性と野生動物の違法狩猟の実態を明らかにした。ムルガブ村に設置してあった気象観測ステーションから気象データを回収した。 キルギス共和国側では,前年度に引き続き,エコツーリズム,農業,野生動物保全などに関する2度目のアンケート調査(550部配布)と聞き取り調査を行った。これまでに入手できていなかった東部地域の統計データを入手した。エコツーリズムの現状理解とその改善を目的として,2つの谷でエコツアーの直接観察を行った。前年度に作成途上であった,ソ連邦崩壊前後の夏・冬の放牧地のマッピングを進めた。カラカバク村に設置してあった気象観測ステーションから気象データを回収した。地域の経済の持続性に関して修士論文研究を行い,農業の持続性を高めるためのローカル流通網の構築を提言した。 また,タジキスタンでマルコポーロシープの行動範囲を通年で補足するためにGPS首輪を設置するための試験的段階として,キルギス,サリチャト・エルタシ自然保護区において,メスの個体にGPS首輸をつけ,衛星回線を通して信州大でモニタリングを行っている。
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