(1)オーラルヒストリーと本研究全体に関する研究会7月4〜6日の3日間「台湾社会の変容と口述歴史」という題目の国際研究集会を東京女子大で実施し、平成17年度以来行ってきた3年間の本研究の成果を中間発表した。11月29日、東京女子大学で、第8回台湾オーラルヒストリー科研費研究会を行った。講師は台北教育大学の何義麟副教授で、報告題目は「二・二八事件体験者の聞取りの経験」であった。3月1日、東京女子大学で、第9回台湾オーラルヒストリー科研費研究会を行った。講師は玉川大学教育博物館の白柳弘幸氏であり、題目は「玉川大学教育博物館・台湾教育史現地調査について」であった。 (2)オーラルヒストリー採集・編集・公開の作業日本側メンバーがそれぞれ本科研費、または別の経費で台湾と中国に出張し、オーラルヒストリーの採集を実施した。本年度採集録音したオーラルヒストリー、及びこれまでに研究分担者が蓄積してきた未整理の録音記録の文字か編集作業が速記業者によって文字化編集が行われた。文字化編集にあたって、速記業者とメンバーの間でメーリングリストを設け、文字化の方法をめぐって技術的な検討を行っている。文字化編集は、本年度約30名分、および研究会記録で合計約190時間分が納品された。研究会記録及びオーラルヒストリーを搭載する冊子として、『台湾口述歴史研究』第1集を発行した。 (3)資料収集とデータベース作成オーラルヒストリーの文字化に際して必要な台湾の人名、地名のデータをコンピュータに入力する作業を行った。
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