(1) オーラルヒストリーと本研究全体に関する研究会2月27日、東京女子大学で、第11回台湾オーラルヒストリー科研費研究会を行った。講師は東洋大学の植野弘子教授で、報告題目は「台湾におけるライフヒストリー研究の課題-文化人類学的手法から」であった。また、初年度(平成20年度)に行った国際研究集会の記録の後半を、研究活動を公開する冊子『台湾口述歴史研究』の第4集として発行した。 (2) オーラルヒストリー採集・編集・公開の作業メンバーが本科研費、または別の経費で台湾に出張し、オーラルヒストリーの採集を実施した。本年度採集録音したオーラルヒストリー、及びこれまでに研究分担者が蓄積してきた未整理の録音記録の文字化編集作業が速記業者によって行われた。文字化編集は、本年度約15名分、および研究会記録1回分で合計約105時間分が納品された。一連の作業は日本語世代台湾人の日本統治から戦後への転換の体験の肉声を研究資料としてアクセスできるようにするために必要な、重要な作業である。 (3) 資料収集とデータベース作成オーラルヒストリーの文字化に際して必要な台湾の人名、地名のデータをコンピュータに入力する作業を行った。
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