研究課題
(1)オーラルヒストリーと本研究全体に関する研究会8月7日、東京女子大学で、第12回台湾オーラルヒストリー科研費研究会を行った。講師は、高知県立大学文化学部の飯高伸五講師で、報告題目は「旧南洋群島パラオにおけるオーラルヒストリー採集体験」であった。また、第4回から第7回及び第9回の記録を、研究活動を公開する冊子『台湾口述歴史研究』の第6集、第7集として発行した。第4回からの第6回におよぶ研究会では、戦後沖縄における引き上げ者からのインタビュー体験、朝鮮総督者関係者からの録音記録の文字化、あるいはインドネシア元南方特別留学生への聴き取りなどが報告され、これらは第6集としてまとめられた。これらの報告は本科研以前において実施されたオーラルヒストリーの分野における貴重な活動の記録であり、報告集を出すことにより成果を共有することができるものと思われる。また、第7集には、日本敗戦後の台湾の言語事情についての報告、あるいは台湾の教育史に関する現地調査の報告がまとめられている。(2)オーラルヒストリー採集・編集・公開の作業メンバーが本科研費、または別の経費で台湾に出張し、オーラルヒストリーの採集を実施した。本年度採集録音したオーラルヒストリー、及びこれまでに研究分担者が蓄積してきた未整理の録音記録の文字化編集作業が速記業者によって行われた。文字化編集は、本年度約18名分、および研究会記録2回分で合計約87時間分が納品された。一連の作業は日本語世代台湾人の日本統治から戦後への転換の体験の肉声を研究資料としてアクセスできるようにするために必要な、重要な作業である。(3)資料収集とデータベース作成オーラルヒストリーの文字化に際して必要な台湾の人名、地名のデータをコンピュータに入力する作業を行った。
すべて 2012 2011
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 2件) 図書 (3件)
近代日本研究(慶応義塾大学福沢研究センター)
巻: 28 ページ: 3-50
国語国文学報(愛知教育大学国語国文学研究室)
巻: 70 ページ: 37-60
附属学校外国人児童生徒受け入れ調査事業の報告書(愛知教育大学)
巻: 第3巻第3号 ページ: 3-142
atプラス(太田出版)
巻: 11 ページ: 86-99
インパクション
巻: 179 ページ: 56-67
International Conference in Acknowledge of Late Professor Kokubu Naoichi,國際學書研討會議事手冊,國立臺灣大學圖書館・臺灣原住民族圖書資訊中心
ページ: 87-98