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2008 年度 実績報告書

「先住民」のアイデンティティーの交渉

研究課題

研究課題/領域番号 20251009
応募区分海外学術
研究機関広島大学

研究代表者

窪田 幸子  広島大学, 大学院・総合科学研究科, 准教授 (80268507)

研究分担者 内堀 基光  放送大学, 教養学部, 教授 (30126726)
杉藤 重信  椙山女学園大学, 人間関係学部, 教授 (70206415)
曽我 亨  弘前大学, 人文学部, 准教授 (00263062)
大村 敬一  大阪大学, 言語文化研究科, 准教授 (40261250)
高倉 浩樹  東北大学, 東北アジア研究センター, 准教授 (00305400)
キーワード先住民 / 国家 / 国際機関 / 人権 / 少数民族 / 多文化主義 / 同化 / 国際ネットワーク
研究概要

本研究は、20世紀末から影響力を増してきた国際的なイデオロギーとしての「先住民」概念を中心に、このような国際世論と、国家の少数民族政策の影響のものと、少数者である彼らが近代国家の枠組みの中で、どのように主流社会と交渉し、自己アイデンティティーを構築していくのか、その動態を比較の視点から明らかにすることを目的とするものである。
研究の初年度にあたる本年は、研究代表者と研究分担者の一部、研究協力者が合同で、オーストラリアの調査を行なった。オーストラリア政府は2007年に先住民政策を大きく変化させ、北部特別州に特に大きな影響を与えた。この変化に注目して、調査を行なった。海外調査は、8月に4週間行なわれ、その準備として国内集会を開催した。現地調査は、東アーネムランドのガルキラ・コミュニティでのワークショップ、中央アーネムランド地域のマニグリンダ・コミュニティ、中央沙漠のムチジュル・コミュニティ、イエンデム・コミュニティで行なった。その後、首都キャンベラのオーストラリア先住民研究所、およびオーストラリア国立大学において、オーストラリアの先住民政策、国際世論についての文献調査を行なった。そして、双方の機関のアボリジニ研究者との共同研究会を2日間開催し、各々の研究発表を行うとともに問題意識を共有し、議論を展開させた。
また帰国後、2度め国内集会を持ち、それぞれの研究成果を発表し、共有した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 「オーストラリアの長い沈黙」ののち-歴史とアボリジニのエイジェンシ-2008

    • 著者名/発表者名
      窪田 幸子
    • 雑誌名

      文化人類学 73巻3号

      ページ: 400-418

    • 査読あり
  • [学会発表] 分科会「「先住民」とは誰か? 」2008

    • 著者名/発表者名
      窪田幸子, 大村敬一, 高倉浩樹
    • 学会等名
      日本文化人類学会第4 2回研究大会
    • 発表場所
      京都大学(京都市)
    • 年月日
      2008-06-01
  • [図書] 「かかわり合うことの悦び : カナダ・イヌイトの環境の知り方とつきあい方」『環境民俗学 : 人と自然のつきあいかた』2008

    • 著者名/発表者名
      大村 敬一
    • 総ページ数
      34-57
    • 出版者
      昭和堂(京都)
  • [図書] 『ポスト社会主義人類学の射程』(国立民族学博物館調査報告78)2008

    • 著者名/発表者名
      高倉 浩樹
    • 総ページ数
      551
    • 出版者
      国立民族学博物館(大阪)
  • [図書] 「難民として、ゲリラとして生きた2 0世紀」『(講座世界の先住民族)サハラ以南アフリカ』2008

    • 著者名/発表者名
      曽我 亨
    • 総ページ数
      161-182
    • 出版者
      明石書店(東京)

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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