研究課題/領域番号 |
20251010
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
杉山 三郎 愛知県立大学, 国際文化研究科, 特任教授 (40315867)
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研究分担者 |
佐藤 悦夫 富山国際大学, 現代社会学部, 准教授 (40235320)
伊藤 信幸 名古屋大学, 文学研究科, 助教 (40273205)
渡部 森哉 南山大学, 人文学部, 講師 (00434605)
値田 信太郎 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (20143357)
谷口 智子 愛知県立大学, 外国語学部, 准教授 (00363911)
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キーワード | 新大陸考古学 / テオティワカン / モニュメント / 生贄儀礼 / 古代計画都市 / メキシコ / アステカ / ピラミッド |
研究概要 |
本大学では、メキシコ国立人類学歴史学研究所と協力し、詳細な発掘報告書(スペイン語)を出版するため、「月のピラミッド」発掘調査から得られたすべてのデータ管理、分析、解釈の研究を行っている。また「月のピラミッド」調査の成果をまとめ、多数の共同研究者が参加する編集本(英語)を現在継続して作成中である。一方、「月のピラミッド」の発掘調査の概要をまとめ、日本学術振興会に提出する研究報告書(日本語)も作成している。 この成果発表と関係し、「メキシコの世界遺産」フォーラムを日墨交流400周年記念事業として、本大学、並びに、東京のメキシコ大使館にて開催し、その成果を本『共生の文化研究』にまとめて平成21年12月に出版した。 一方、現地メキシコ、アリゾナ州立大学のテオティワカン研究センターでは、「月のピラミッド」発掘調査の遺物の整理・分析を継続して行っており、また古代都市中心地区の3D復元図を作成のため現地測量調査も継続している。この測量調査により、テオティワカン遺跡公園で現在までに修復・保存されている全ての建造物がデジタル化されている。現在も公園周辺の住居址測量を続けている。 考古遺物はメキシコ国の法律により国外持ち出しが禁止されており、また共同研究者の多くがメキシコ人やアメリカ人教授陣であるため、同研究センターにて我々の遺物も全て保管し、他の研究者にも比較研究資料として提供している。同時に、テオティワカンの「太陽のピラミッド」内部の発掘調査から、予想以上の建造物跡や考古遺物が出土しており、これも「月のピラミッド」出土遺物とともに、同研究センターにおいて、古代都市景観復元に向け整理・分析が進んでいる。
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