研究課題/領域番号 |
20252009
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山田 洋子 京都大学, 教育学研究科, 教授 (20123341)
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研究分担者 |
戸田 有一 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (70243376)
河原 紀子 共立女子大学, 家政学部, 講師 (90367087)
藤野 友紀 札幌学院大学, 人文学部, 准教授 (60322781)
矢守 克也 京都大学, 防災研究所, 教授 (80231679)
伊藤 哲司 筑波大学, 人文学部, 教授 (70250975)
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キーワード | 生涯発達心理学 / ナラティヴ / フィールド / 多文化 / 対話 / ケア / 小児看護 / 教育方法 |
研究概要 |
『国際コラボレーション・プロジェクト』と『学際コラボレーション・プロジェクト』の2つの多文化横断プロジェクトを実施した。 『国際コラボレーション・プロジェクト』では、<対話的教育法のプログラム開発D>として、D班による、「シカゴ・プロジェクト-質的研究の教育プログラムの開発」を実施し,アメリカ・ノースウエスタン大学及びノースイースタン・イリノイ大学を中心に、「ナラティヴ心理学×生涯発達心理学×文化心理学」による国際研究交流会の開催と多文化社会都市のフィールドワークを行った。ノースウエスタン大学では、「ライフストーリーの国際コロキアム」を,ノースイースタン・イリノイ大学では、「生涯発達心理学の国際シンポジウム」をそれぞれ開催し,両国のナラティヴ心理学や発達心理学の研究者によるコラボレーションを行った。日本側からは、代表者の山田他,生涯発達心理学を専門とする若手研究者が研究報告を行い、「多文化ナラティヴ」について、参加者全員で議論し,これらを総合して、多声的ナラティヴの実践から、個別フィールドを横断する「多文化ナラティヴ」を探究した 『学際コラボレーション・プロジェクト』では、<協働の学びプロジェクト(2)>と<多声発信プロジェクト>の2つを実施した。<協働の学びプロジェクト(2)>では、全体会議を実施し、シカゴ・プロジェクトの報告を行うとともに、最終年度に向けて、これまで得られた成果を総括し、多方面への情報公開について検討した。<多声発信プロジェクト>では、日本心理学会、日本発達心理学会、日本質的心理学会等でのワークショップやシンポジウムを企画した。また、2月には、京都大学で「多声対話シンポジウム」を行い、これらの企画を通して、それぞれのプロジェクトの成果発表を含めた情報発信と議論の場を生成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当該年度に実施したシカゴ・プロジェクトでは,各シンポジウムとも熱心な議論が交わされ,当初の予定以上に国際コラボレーションが進展した。また,学際コラボレーション・プロジェクトにおける「共同の学びプロジェクト」および「多声発信プロジェクト」ともに順調に成果を挙げており,当初予定していなかった新たな講演会等も企画・開催するなど,当初の計画以上にプロジェクトは進展している。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度である24年度は、以下の5つを推進する。1)国際コラボレーション・プロジェクトの成果を集約し,現場のニーズに応える臨床支援法と対話教育法プログラムの開発を試みる。2)学際コラボレーション・プロジェクトでは,それぞれのプロジェクトで実施してきた成果の集約・統合を進めるとともに,各学会等において学横断的な対話を進める。3)ミラノにおける質的健康国際会議(GCQHR)および日本心理学会,教育心理学会,質的心理学会他,各学会での企画・発表を実施する。4)教育心理学会でのシンポジウムに続いて,沖縄県久高島でのフィールドワーク合宿を実施し,対話的教育法プログラムの開発を試みる。5)各プロジェクトの中核メンバーが総括してまとめた報告書を作成し,印刷物と電子媒体により多声発信を行う。
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