心理学、医学、看護学による国際コラボレーション・プロジェクトを組織し、ナラティヴ(語り・物語)アプローチによって、海外4都市の大学を中心に、多文化横断・学横断的にナラティヴ・フィールドワークを行う。文化・領域の特殊性を大切にしながら、それを超えて横断的に対話できる多文化ナラティヴ理論と方法を探求するとともに、質的方法を生かして多文化価値が共存・拮抗する現場のニーズに応える実践的な臨床支援法と、対話的教育法プログラムを開発する。 具体的には(1)国際プロジェクトと(2)学際コラボレーション・プロジェクトの2大プロジェクトを並行して行う。(1)では、ウィーン・ロンドン・ハノイ・シカゴの4都市における学際的なシンポジウム、ワークショップ、フィールドワークを毎年実施し、多文化ナラティヴの方法論、教育法を探求する。 (2)では、「教育実践交換プロジェクト」「多声発信プロジェクト」「協働の学びプロジェクト:ナラティヴ・データ分析合宿」の3つのプロジェクトを行い、(1)相互研鑽の学横断フィールド、(2)国際プロジェクトの準備、共有、反省の場、(3)若手研究者・大学院生等の教育の場、の三重の場の生成を目指しつつ、情報発信を行っていく。
|