研究課題/領域番号 |
20253007
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研究機関 | 独立行政法人宇宙航空研究開発機構 |
研究代表者 |
佐藤 毅彦 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 教授 (10297632)
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研究分担者 |
藤本 正樹 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 教授 (30242811)
坂野井 健 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教 (80271857)
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キーワード | 木星磁気圏 / オーロラ / 太陽風 / リコネクション / 赤外線 |
研究概要 |
平成20年度に最も力を注いだのは、赤外線カメラの製作である。1024x1024の有効画素数をもつPtSi検出器をスターリングサイクル冷凍機により機械的に冷却し、波長3.4ミクロンで木星赤外オーロラ(H3+イオンの発光)を撮影する装置を設計・製作した。計画申請時は市販品のInSb検出器カメラを用いる予定であったが、安定した性能と柔軟な改良を施せる利点を考慮し製作(住友重機械工業)する方針に転換したものである。実験室におけるテストでは、ほぼ期待通りの性能のものとなっている。 この赤外線カメラを装着し観測を行うのは、ハワイ大学のNew Educational Telescope(マウナケア山頂、口径90cm)である。2009年2月に観測所長のDavid Jamesを訪問し、タイムシェアの方法を含む具体的な打ち合わせを行った。交渉は順調に進み、21年度の夏にはカメラと必要機材を輸送し、ハワイにおけるテスト観測を開始することで合意した。 2008年夏には、同じマウナケア山頂にあるNASA/IRTF望遠鏡を用いた木星オーロラ観測を実施した。データ解析の初期成果を、宇宙科学研究本部における大気圏シンポジウムで報告を行った。
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