研究分担者 |
鎌田 直人 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (90303255)
久保 守 金沢大学, 電子情報学系, 助教 (90249772)
岩坂 泰信 金沢大学, フロンティアサイエンス機構, 教授 (20022709)
御影 雅幸 金沢大学, 薬学系, 教授 (50115193)
小村 良太郎 金沢大学, 石川工業高等専門学校, 講師 (00390443)
|
研究概要 |
本研究では衛星データだけを用いて,現地調査と同等の地上植生データの取得を可能にするためのグランドトルースの確立を目的として,東アジア地域で詳細な現地植生調査を行う。本年度は,来年度からの現地調査の準備として 1. 植生グランドトルースの確立,2. 東アジアの植生調査を行う地域の予備調査を行った。まず,次の手順で植生グランドトルースの確立を目指した。 (1) 衛星データのグランドトルースの確立を目的とした測器を購入した。本研究では高解像度(地上分解能1m)の衛星データを用いるために現地調査による地上植生データの位置情報は1mより高い精度が必要となる。地上植生データを取得するための高精度測量機ならびに高精細デジタルカメラを購入し,室内で計測・撮影実験を行った。 (2) 高解像度衛星データを取得し,植生の分類や検出精度および問題点を明らかにした。 (3) 現地植生調査により得られた樹冠投影図と高解像度衛星データを画像解析して抽出した樹冠とをマッチングさせ,衛星データから地上の植生を解析する手法を開発した。 次に,韓国およびロシア沿海州でナラ枯れの現地調査を行った。 (4) 韓国のナラ枯れは2004年に発生してから急激に増加し全土で被害が生じており,現地調査および韓国研究者との情報交換により,日本のナラ枯れとの共通点と類似点について明らかにした。 (5) ロシア沿海州ではナラ衰退現象が1979年以降拡大しており,ロシア研究者とともに現地調査を実施し原因を推測した。日本や韓国と同様のナラ枯れはまだ確認されていない。
|