研究概要 |
22年度には,以下に示す項目の検討を行った 1.構造物の被害状況調査 前年度実施した測量による地形データを基に,断層モデルを用いた津波遡上解析により,当該地点の津波高さ,流速の推定を行い,測定値との比較を行い,その妥当性を評価した.ついで,損傷橋梁をモデルとし,想定される津波高さ,流速を用いて,粒子法による流体解析を行い,桁に作用する力,桁移動の有無,損傷度を求めた.これらの値を実被害と比較することにより,損傷メカニズムを推定した 2.津波被害分析 前年度実施した実損傷構造物をモデルとした水理模型実験を整理し,構造物に作用する流速分布や圧力分布を求めた.また,これらの作用力に対する構造物の抵抗力を求めた.具体的には,波高,流速,桁位置をパラメータとした実験結果により,波高,桁位置が損傷度に与える影響を評価し,桁への作用力モデルを提案した,抵抗モデルについては既往の文献を整理し,妥当なモデルを提案した.また,提案された波力,上揚力式を実大構造物に適用し,抵抗力,作用力を求めて,損傷の有無の確認を行った
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