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2010 年度 実績報告書

高流動性社会における「シティ・リージョン」の計画理論構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20254005
研究機関早稲田大学

研究代表者

後藤 春彦  早稲田大学, 理工学術院, 教授 (70170462)

キーワードシティー・リージョン / スペーシャルプランニング / ソーシャルキャピタル / 定住圏 / 定住自立圏
研究概要

縮減社会を迎えたわが国においては、人間や情報の流動性の高まりを背景としたドライビングフォースが新たな社会空間構築の手がかりとなるという仮説をもとに研究を進めた。本研究では、EUの「スペーシャル・プランニング」を対象に、「シティー・リージョン」と呼ばれる新たなスケールをもつ計画の枠組みについて比較検討するため、EU各国における現地調査を実施し、自治体の都市計画担当者・コミュニティ・民間まちづくり組織へのヒアリングの成果をもとに、1)「シティー・リージョン」の概念、2)社会とガバナンス、3)計画の機能、4)計画行為が有する力、の4点から詳細に分析することを目的とした。
昨年度は欧州各国のスペーシャル・プランニングやシティー・リージョンの概念について整理したが、本年度はスイス国内事例を対象として詳細な現地調査を行なった。
スイスは九州より一回り大きな国土が26の州に分けられているが、伝統的に州単位での自治意識が強く、政治レベルでは自治体を超えるようなスペーシャルプランニングの取り組みにスピード感が見られなかったが、近年になって「国家都市政策」が発表され、連邦レベルでのスペーシャル・プランニングの必要性が認識されつつあり、2012年には連邦スペーシャルプランニング法の見直しも予定されている。一方で、民間レベルでは、国際競争力の高い金融業や製薬産業などを中心とした特異な産業構造を背景に、社会経済的側面から要請されるストラテジーを空間計画へと展開するダイナミックなスペーシャル・プランニングの取り組みが見られた。
調査の成果は前年度成果と共通のプラットフォーム上に整理し、社会、政治、経済、環境といった様々な与条件との関連について詳細に分析し、わが国の諸事例との比較を行った。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Community Development in Hayakawa-cho, Yamanashi Prefecture-The least population town in Japan-2010

    • 著者名/発表者名
      GOTO, Haruhiko
    • 雑誌名

      disP-The Plannig Review, ETH Zurich

      巻: 181・2/2010 Volume46 ページ: 100-105

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 東京大都市圏郊外部の空間構造変容からみた企業集積メカニズム2010

    • 著者名/発表者名
      山村崇・後藤春彦
    • 雑誌名

      日本建築学会計画系論文報告集

      巻: 658 ページ: 2845-2853

    • 査読あり
  • [学会発表] ウェールズにおけるスペーシャル・プランニングに関する研究 欧州における都市・地域圏(シティ・リージョン)計画の理論と手法に関する研究その12010

    • 著者名/発表者名
      田口太郎・後藤春彦・安真吾
    • 学会等名
      日本建築学会
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      2010-09-11
  • [学会発表] ベルギーにおけるスペーシャル・プランニングと都市・地域圏計画 欧州における都市・地域圏(シティ・リージョン)計画の理論と手法に関する研究その22010

    • 著者名/発表者名
      佐藤宏亮・後藤春彦・三宅諭・山村崇
    • 学会等名
      日本建築学会
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      2010-09-11
  • [学会発表] オランダ・ハーグ広域圏におけるリージョナル・ストラクチャー・プラン 欧州における都市・地域圏(シティ・リージョン)計画の理論と手法に関する研究その32010

    • 著者名/発表者名
      三宅諭・後藤春彦・佐藤宏亮・山村崇
    • 学会等名
      日本建築学会
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      2010-09-11

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公開日: 2012-07-19  

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