研究課題/領域番号 |
20255005
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
御影 雅幸 金沢大学, 薬学系, 教授 (50115193)
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研究分担者 |
佐々木 陽平 金沢大学, 薬学系, 准教授 (10366833)
三宅 克典 金沢大学, 薬学系, 助教 (20597687)
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研究期間 (年度) |
2008-04-08 – 2013-03-31
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キーワード | Ephedra / 麻黄 / 多様性 / 分類学 / 塩基配列 / 栽培 / エフェドリン / 薬物資源 |
研究概要 |
当該年度のマオウ属植物(Ephedra)に関する海外学術調査は,6月24日~7月4日にトルコの中部アナトリア地方及びアンカラ郊外,7月7日~7月18日に中国の新疆省北部一帯,9月19日~9月26日にモンゴルのウランバートル近郊で行なった。 トルコでは,アンカラ大学薬学部関係者の同行を得て,アンカラ東南部のキリッカレ,カイセリのエルシエス山,カッパドキア地区,及びアンカラ郊外にて,E.distachya及びE.majorを調査採集した。後者には紅熟する毬果と黄熟する雌毬果が認められ,ともに多数の成熟種子を採集することができた。 中国では,新疆大学薬学院の協力を得てウルムチ以北一帯を調査し,E.intermedia,E.equisetina,E.regeriana,及びE.distachyaと報告されてきた疑問種を採集した。E.equisetinaはE.majorと同種であるとされ,本種にも紅熟する毬果と黄熟する毬果が認められた。両者のDNAを解析した結果,1塩基ずれていることが明らかになった。 モンゴルでは,国立モンゴル大学の協力を得て,これまで未調査であったウランバートル東部と南部地区を調査し,E.dahurica(=E.sinica)及びE.monospermaを採集した。 入手した資料を用いて,ヨーロッパ産のE.distachyaと東部アジア産のE.sinicaについて,組織形態,含有アルカロイド,DNA配列などを学際的に検討した結果,両者は別分類群であると結論できた。また,新疆産の疑問種のDNA配列はE.pseudodistachyaに合致した。 これまでに栽培してきた植物資料を用いて成分化学的な多様性を検討した結果,含量に関してはクローン株においても多様に変化することが明らかになり,株の生長度,土壌,肥料,日照度,その他の要素との関連性が予測された。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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