ケニアでは、各地で土壌侵食が起こり、ひどい地域では、周辺住民の生活を脅かす大きな環境破壊になっている。本研究では、名古屋大学の星野らが、2003年から3年間、地質学的研究を中心に実態調査を行ったケニア西部の侵食進行地域を主な調査対象地として、以下(1)~(4)の調査研究を行う。そして、土壌侵食、特にガリー侵食に対するヒューマンインパクトを明らかにし、土壌侵食の問題の緊急性と危険予測の指摘及び地域資源を有効に活用した保全農業方式を確立し、地域住民の側に立った地域環境管理方策を提言する。 (1)土壌侵食メカニズムの解明と対策技術の検討 (2)土地利用および植生被覆の現状と過去の変遷の解明 (3)作付体系や農業技術等の現状と過去の変遷の解明および改善方策の検討 (4)地域住民の社会組織・精神生活に関する調査
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