研究課題
本研究は、樹冠空間および土壌圏を含む森林全体としての一東南アジア熱帯雨林が、二酸化炭素(CO2)、水蒸気(H2O)、メタン(CH4)、亜酸化窒素(N2O)、生物起源揮発性有機化合物(BVOC)などの温室効果ガスおよび大気化学に影響力をもつガス態物質のシンク/ソースとしてどのように機能しているのかを、ガス交換の地上観測に基づいて評価することを目的として海外調査研究を進めている。研究体制として2つの基盤と12の研究テーマを設定している。本年度は計4回のべ28人が現地調査に参加し集中観測の機会を持つとともに、現地カウンターパートとの連携や基盤の維持に努めた。特に9月および1-2月の調査時には、テーマ3からテーマ10までのすべてについて相互に連携した大掛かりな集中観測を実施し、これらの結果は現在分析および解析中である。またテーマ1に関連した成果を国際誌に公表した。
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Hydrological Processes 24
ページ: 472-480