研究課題
本研究は、樹冠空間および土壌圏を含む森林全体としての一東南アジア熱帯雨林が、二酸化炭素(CO_2)、水蒸気(H_2O)、メタン(CH_4)、亜酸化窒素(N_2O)、生物起源揮発性有機化合物(BVOC)などの温室効果ガスおよび大気化学に影響力をもつガス態物質のシンク/ソースとしてどのように機能しているのかを、ガス交換の地上観測に基づいて評価することを目的として海外調査研究を進めている。研究体制として2つの基盤と12の研究テーマを設定している。本年度は計5回のべ11人が現地調査に参加し観測の機会を持つとともに、現地カウンターパートとの連携や基盤の維持に努めた。8月にはつくばにおいて二国間会議、11月にはマレーシアにおいてシンポジウムが開催され、研究成果を公表するとともに、両国間の共同研究体制を強化するとともに、タワーフラックス観測継続のために必要な基盤を整備した。タワーフラックスの連続観測に基づいて熱・水・二酸化炭素交換の長期変動および気候の影響について総合的に解析を行い、学術論文として公表した(印刷中)。また生態系呼吸および個葉ガス交換に関する昨年度集中観測結果を解析し、論文一報を公表するとともに、6件の学会発表を行った。
すべて 2011 2010
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (7件)
Tree Physiology
巻: doi : 10.1093/treephys/tpq102
Journal of Forest Research
巻: In press