研究概要 |
本研究では,エコー環境も考慮したロバスト音声認識とその極低消費電力化LSIの実現である。 そのため,本研究では次の2つのテーマに関する研究を進める。 (1)オリジナル音声と室内でのエコーから発生する音響ゴーストを除去する高性能な音声認識方式の開発を行う。通常の室内環境(SN比10dB以上。近距離マイク集音。1秒以内の音響エコー環境。)で対応可能な,不特定話者による認識率の高いシステムの実現を目指す。(音響ゴーストキャンセラ手法の設計・ソフトウエア開発) (2)環境適応型並列パイプラインダイナミックアーキテクチャの新規導入とサブスレッシュホールド領域での回路デバイスを利用可能とするリコンフィグアラブルアーキテクチャの新提案により,極低消費電力(数百nW/module程度)で実時間処理(150ミリ秒以下の認識処理時間)を可能とする音声認識専用LSIシステムを実現する。(極低消費電力型実時間音声認識チップの実現)
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