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2010 年度 実績報告書

多解像度観測量に対応した分散型ネットワーク異常検知システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 20300023
研究機関東北大学

研究代表者

根元 義章  東北大学, 大学院・情報科学研究科, 理事 (60005527)

研究分担者 和泉 勇治  東北大学, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (90333872)
角田 裕  東北工業大学, 工学部・情報通信工学科, 講師 (30400302)
キーワード異常検知 / 処理時間推定 / 異常原因特定 / 不正利用ソフトウエア
研究概要

ネットワークトラヒックの異常状態の早期検知と異常原因の特定方式の研究開発を目的とし、ネットワークトラヒックの数値化・評価方法についての検討を行った。平成21年度までは、ネットワークトラヒックを端末毎に分離せずトラヒック全体に含まれる異常状態の検知を対象としていたが、今年度は異常原因の特定を研究対象の中心に据え、通信端末毎にトラヒックを分離し、個々の通信が異常な通信であるか、不正なソフトウエアの利用に起因するトラヒックであるかを判別する手法の構築を行った。具体的な内容は、通信の秘匿性を保持した通信内容の数値化とメッセージの送受信タイミングからの処理時間推定方式の提案である。通信内容の数値化方式は、通信に利用されているパケットのデータ部を文字コードに分解し、その発生確率に基づく数値化を行う手法である。文字コードの出現順の情報が消去され通信の秘匿性が保持される特徴がある。処理時間推定方式については、トラヒックを発生するソフトウエア種別毎に計算機内で実行される処理内容が異なり、その処理時間も異なるという仮定に基づく数値化方式である。これらの数値化方式により得られたデータを利用し、異常通信の検知、不正利用ソフトウエアの特定システムを構築した。実運用ネットワークのトラヒックを用いた評価実験では、近年問題となっているBotによる異常通信を95%以上、その他のソフトウエア種別の特定を90%程度の精度で判別し、本研究の目的であるネットワーク異常状態の早期検知と異常原因の特定を実現出来たと言える。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] Network Application Identification Based on Communication Characteristics of Application Messages2011

    • 著者名/発表者名
      Y.Waizumi, Y.Tsukabe, H.Tsunoda, Y.Nemoto, K.Tanaka
    • 雑誌名

      Journal of Communication And Computer

      巻: 2

    • 査読あり
  • [雑誌論文] メッセージの遷移パターンに基づくネットワークアプリケーション識別システムの試作2010

    • 著者名/発表者名
      和泉勇治、阿部康一、根元義章
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌D

      巻: J93-D ページ: 2257-2267

    • 査読あり
  • [学会発表] 複数の携帯回線を利用した画像転送システムの試作2010

    • 著者名/発表者名
      和泉勇治、角田裕、根元義章, 他
    • 学会等名
      電子情報通信学会通信方式研究会
    • 発表場所
      奥入瀬渓流ホテル(青森)
    • 年月日
      2010-04-27
  • [産業財産権] ネットワーク異常検知方法および異常検知システム2011

    • 発明者名
      和泉勇治、角田裕、根元義章
    • 権利者名
      東北大学
    • 産業財産権番号
      特許第4677569号
    • 出願年月日
      2011-02-10

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公開日: 2013-06-26  

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