研究概要 |
研究課題1ピア数、ピアの挙動、トポロジ、ファイル保持の状況の測定解析 測定ピアをP2Pネットワークに参加させ、P2Pアプリケーションのプロトコルを用いて内部の情報を測定し、分析を行った。 課題1-1:測定システムを分散環境に対応させることにより、Winny,Shareネットワークに対する測定速度が向上した。課題1-2:ファイル検索ネットワークピアの参加・離脱の特性を解析した。ピアのネットワークへの参加過程が、ファイルを持っているピア、いないピアともに負の二項分布に従うことを明らかにした。課題1-3:Gnutellaネットワークの測定システムを開発し、3分間で、600万ピアで構成されるネーットワークトポロジの測定を可能とした。 研究課題2ファイル検索リンクの制御によるトラヒック、流通ファイル制御 制御ピアをP2Pファイル共有ネットワークに参加させ、ピアに対して検索リンクを張ることにより、ファイル流通を制御する方式をコンピュータシミュレーションと実測を用いて評価した。 課題2-1:Winnyネットワーク構成するピアのうち、重要なピアに対して制御を行うことで、ファイル検索クエリの制御方式を改良した。コンピュータシミュレーションを用いて、制御の有効性を確認した。課題2-2:実際のWinnyネットワークに対して、課題2-1で開発した制御方式の有用性を確かめた。2台の制御ピアでも、制御の有効性を確認したが、完全に制御を行うには、制御システムが接続するネットワークがボトルネックとなっていることが明らかになった。
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