研究概要 |
フィードバックセンシングネットワークを実現するシステム体系において,(a)アクティブマイニングに関して,ネットワークから得られた情報から頻出するパターンを分析し,利用者や対象物ごとの軌道を抽出する手法を検討した.(d)動的ネットワーク構成に関しては,複数基地局を用いてソフトウェア更新性能を向上させるという観点からソフトウェア更新性能の検討を行い,特に幾何学問題を応用したPacking手法を提案しネットワークシュミレーションでその効果を詳細に分析した.その結果は査読付論文誌へ採択された.また,(e)ローカライゼーションに関して,既存の無線マルチホップ通信方式とローカライゼーションの各処理手順の融合し,手順や新たに必要な機能を通信プロトコルのレイヤ機能を最適化した.特に,異なるローカライゼーションプロトコルと通信プロトコルの融合による効果を,共有ノードの数や位置関係をベースにシミュレーションによって詳細評価し,共有ノードが最低3点あれば位置推定できること,並びに実装によって異なるセンサネットワークにおけるRSSIが利用可能かを分析した.その結果は査読付国際会議並びに査読付国際ジャーナルヘ採択され,異種ネットワーク混在環境におけるローカライゼーションプロトコルと通信プロトコルの融合への関心度が高まっていることが伺えた.(f)センサアプリケーションに関して,単一のセンサノードに対して複数の異なるアプリケーションが適用されるといった状況も考慮し,このようなより実際的なユビキタス社会を想定した制御を実現可能とする手法について検討した.
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