研究概要 |
ユビキタス時代においては,あらゆるモノにネットワーク機能が具備され、だれもがいたるところで自在にネットワークが使えることが期待される。そのようなネットワークが社会の隅々まで通信事業者(Internet Service Provider ; ISP)によって整備されることは困難であることを踏まえ、今日一般家庭でも当たり前になりつつあるブロードバンドネットワーク環境を、無線LANなどのネットワークを介して、ネットワークの元々の設置者とは別の不特定の利用者が、本来の設置目的とは別の目的にも活用できるようにするのが、開放型ユビキタスネットワークアーキテクチャの考え方である。本研究課題では、このようなネットワークにおけるセキュリティとプライバシ、特に「いつ・だれが・どこに」居たかの位置情報に関するプライバシ(ロケーションプライバシ)の課題を、IPアドレスに代わる新しいアドレス体系として注目されIETFで標準化が進められているHIP (Host Identity Proctocol)を用いて解決する。
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