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2008 年度 実績報告書

生成的音楽理論に基づく自動楽曲分析器の構築

研究課題

研究課題/領域番号 20300035
研究機関北陸先端科学技術大学院大学

研究代表者

東条 敏  北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (90272989)

研究分担者 平田 圭二  北陸先端科学技術大学院大学, NTTコミュニケーション科学基礎研究所, 主任研究員 (30396121)
浜中 雅俊  筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (30451686)
キーワード音楽情報処理
研究概要

本研究は楽曲に対して個々の音の重要度という観点から音間の従属関係を表した木構造を作成する理論Generative Theory of Tonal Music(GTTM)の計算機上への実装を目的としたものであり,構造を生成するルール間で重みづけのパラメータを付すことにより理論全体の完全な実装を計画している.20年度はGTTMの未実装部分としてタイムスパン木におけるcadential retentionの実装およびプロロンゲーション木の生成を開始した.しかしなから,これらはともに楽曲の和声解析を必要とし,GTTMの原著にはその手法は記載されていない.このためTPSという理論を用い,和音間距離を測り調の同定を行うシステムを設計した.また同時に20年度はGTTMの応用システムにも着手し,メロディモーフィングのシステムを開発中である.これは二つのメロディのタイムスパン木から中間の木構造を数学的に計算し,中間のメロディを生成するものである.またタイムスパン木の安定性という観点からメロディ予測を行うシステムも開発中である.タイムスパン木だけからでは予測に精度を欠くため予測候補の絞り込みを行う精度の高い予測システムを今後実装する.GTTMを自動化するにあたっては選好規則の選択に関して重みづけをすることが主たる発想であった.しかしながら手動による重みづけでは主観性を含み,かつ曲による差異に対してロバストではない.20年度においては重みづけを決定木による統計的手法で改良することに着手し,グループ境界の推測システムを実装した.以上の成果は国内外の学会で報告されている.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008 その他

すべて 学会発表 (5件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 音楽と言語の構造認知2008

    • 著者名/発表者名
      東条 敏
    • 学会等名
      電子情報通信学会 思考と言語研究会
    • 発表場所
      機械振興会館, 東京
    • 年月日
      2008-11-15
  • [学会発表] Melody Expectation Method based on GTTM and TPS2008

    • 著者名/発表者名
      M. Hamanaka, K. Hirata, S. Tojo
    • 学会等名
      International Society for Music Information Retrieval
    • 発表場所
      Philadelphia, USA
    • 年月日
      2008-09-16
  • [学会発表] Melody Morphing Method based on GTTM.2008

    • 著者名/発表者名
      M. Hamanaka, K. Hirata, S. Tojo
    • 学会等名
      International Computer Music Conference
    • 発表場所
      Belfast, UK
    • 年月日
      2008-08-29
  • [学会発表] 統計的学習に基づく音楽理論σGTTM : 局所的クルーピンク境界の検出2008

    • 著者名/発表者名
      三浦右士, 浜中雅俊, 平田圭二, 東条敏
    • 学会等名
      音楽情報処理研究会, 情報処理学会
    • 発表場所
      名古屋大学, 名古屋
    • 年月日
      2008-08-07
  • [学会発表] FATTAに基づくメロディ予測システム(アプリケーション)2008

    • 著者名/発表者名
      浜中 雅俊, 平田 圭二, 東条 敏
    • 学会等名
      音楽情報処理研究会, 情報処理学会
    • 発表場所
      名古屋大学, 名古屋
    • 年月日
      2008-08-07
  • [備考]

    • URL

      http://music.iit.tsukuba.ac.jp/hamanaka/index_j.html

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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