研究概要 |
本研究ではLCDと偏光フィルムの組み合わせによる偏光特性に着目し,大画面LCDを水平に設置した液晶型テーブルトップシステムとその応用に関する研究を行った.具体的には以下を行った. (1)高速な手指認識の実現 200fps以上の高速度カメラを使用して,また画像認識アルゴリズムを工夫して,より高速かつ多人数対応の手指認識を実現した. (2)「擬似電子ペーパー」システムの評価 透明バーコードを添付したA4サイズ程度の透明なシートを使用した「疑似電子ペーパー」システムの評価を行った.仮想的なウィンドウを操作する場合に比べ,擬似電子ペーパーを用いた方が,書類の移動などにおいて直感的でありかつ操作性が高いことがわかった. (3)偏光フィルム以外の物質での偏光性に関する実験 偏光フィルム以外の物質(透明弾性体,液体)を用いて偏光性に関する調査を行った.特に,透明弾性体を用いた実験では,透明弾性体に圧力変形を施すと,偏光状態が変化することが観察され,これを利用することで圧力検知可能なタッチパネル,あるいは立体的なタッチパネルが開発可能であることを示した.
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