• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

運動学習支援の強化学習システム

研究課題

研究課題/領域番号 20300071
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

柴田 智広  奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 准教授 (40359873)

研究分担者 和田 佳郎  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (80240810)
キーワード人間機械系 / 運動学習支援 / 強化学習 / ロボティクス / 生体計測
研究概要

今年度は,ダーツの投擲運動を対象として支援学習に関する研究を進めてきた.昨年度,ダーツ運動の熟達には,投擲動作中の肘や肩のブレを抑えることが重要な鍵となることが示唆された.そこで今年度はこれらのブレを防ぐため,肘の位置をロボットで空間的に固定することによる効果を見る実験を行った.しかし,2点問題が生じ当初の予定通りには進まなかった.まず,本実験を複数の被験者に対して多数回の試行を行ったところ,途中で計測システムに不具合が生じるため,時折実験を一時中断せざるを得なかった.次に,非熟達者の肘の位置を空間的に固定することにより,ダーツ運動の熟達度(獲得得点)の向上が見られ,また固定を解除することにより,熟達度が低下することを作業仮説として,多数回試行・複数日に渡る実験を行った.しかし,6人いる被験者間で統一的な見解が得られるまでに至らなかった.
次年度は以上の問題を解決し,前述の仮説が検証された後,強化学習アルゴリズムを核とする支援学習実験を行なう.ダーツ投擲運動の熟達の速度向上ができるか,また,固定を解除した際の熟達度の低下を防ぐことができるかを定量的に調査する.仮説が検証されなかった場合であっても,多数の被験者を用いて,視覚情報やFESを用いた支援の効果を独立に調査する.効果が確認された支援が複数ある場合には,それらを同時に用いた場合の効果や,それらを強化学習の枠組みで時間的にスイッチしながら用いた場合の効果を調査する.
今年度は,システム開発も進めた.2Dもしくは3Dによる様々な視覚情報の提示を行なうため,3Dプロジェクタを購入し支援学習システムへの統合を行った.また,簡便な眼球運動計測を拘束感少なく実現するために,テレメータを購入し,同システムへの統合を行った.次年度にはこれらを利用した対外発表が見込まれる.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文]2010

    • 著者名/発表者名
      柴田智広
    • 雑誌名

      『ロボット情報学ハンドブック』10章 認知科学・認知ロボティクス 10.4.3 ロボットの機構をつくることによって人間の認知構造を理解する(2) 力学系,強化学習(ナノオプトニクス・エナジー出版局)

      ページ: 7(678-684)

  • [学会発表] ダーツ投擲動作における熟達者と非熟達者の比較2009

    • 著者名/発表者名
      大林千尋, 為井智也, 柴田智広, 池田和司
    • 学会等名
      第24回生体・生理工学シンポジウム
    • 発表場所
      東北大学(宮城県)
    • 年月日
      2009-09-25
  • [学会発表] Comparison of experts and beginners in throwing darts based on optimization criteria2009

    • 著者名/発表者名
      Obayashi, C., Tamei, T., Imai, A., Tomohiro Shibata
    • 学会等名
      31st Annual International Conference of the IEEE Engineering in Medicine and Biology Society
    • 発表場所
      Minnesota, USA
    • 年月日
      2009-09-04
  • [備考]

    • URL

      http://hawaii.naist.jp/-tom/research/currentresearch/current03.html

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi