(1)近年の国の公共図書館に関する政策では、地域の課題解決を支援する機能の充実が提案されている。本研究では、公共図書館による地域の課題解決を重視する観点から、そのために最も重要と思われる次の二つの事項について検討し、それぞれの具体的なモデルを提案する。 (1)平均的な地方公共団体の図書館における課題解決支援の取り組み方法のモデル (2)図書館長、管理職、中堅職員のための研修 のモアノレ (2)(1)では、課題解決支援サービスを具体的に展開するために、学校教育支援、行政支援、ビジネス支援、子育て支援等にっいて、実施図書館を対象に実態調査を行い、その着手・実施・評価の具体的な方法を検討し、そのモデルを明らかにする。(2)では、図書館長だけでなく、管理職・中堅職員の研修の現状を調査し、改善策にっいて検討し、研修のモデルを開発する。 (3)そのために、関連する文献の調査、課題解決支援に取り組んでいる主な公共図書館に対する訪問によるパイロット調査を行い、その結果をもとに、全国公共図書館に対する質問紙調査を行い、それをもとに、多様な条件のもとにある公共図書館の訪問による実態調査を行い、その結果を分析・検討する。
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