実世界で生起する確率的事象には、交通事故、路上犯罪などネットワークの上、または都市内の店舗立地などネットワーク沿いで生起する事象が極めて多い。本研究の目的は、以下の通りである。 (1)ネットワーク空間と最短経路距離を前提とする新たな統計空間分析法であるネットワーク統計空間分析法を開発する。 (2)得られたネットワーク統計空間分析法の効率的な幾何学算法を開発する。 (3)その算法を使ってネットワーク統計空間分析法を容易に利用できる道具箱(ソフトウェアパッケージ)とそのウェブ利用システムを開発する。 (4)成果たる方法、算法、ソフトウェアを体系的に理解できる教科書を出版する。
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